年中家庭で使われている大根。風邪予防や健康維持に効果的な食材として知られていますが、熱を通さず生で食べることでダイエット効果を発揮してくれます。
大根に含まれている成分や酵素の働きは、生で食べることによりお腹の調子を整えたり、代謝を促進する効果があります!
今回は、大根ダイエットの効果とやり方について紹介します。
大根ダイエットの効果とやり方とは

・大根ダイエットの効果
①消化酵素が便通を促進
生大根を食べることで「アミラーゼ」という酵素を得られます。
酵素と言えば「酵素ダイエット」で知られる通り、消化機能や代謝機能をUPさせて人の体を痩せ体質に導いてくれる存在。
アミラーゼは炭水化物の消化を特に促して、便通をスムーズにする働きがあります。
便秘の予防や対策をして、体内に老廃物が溜まるのを防いでくれるのです。
ですから生大根ダイエットを始めると、毎日快便になるという成功談も多く報告されています。
②辛み成分が代謝を促進
生大根、特にすりおろした大根には特有の辛みがありますよね。
この辛みの成分がイソチオシアネートという成分です。
イソチオシアネートは代謝を促進させ、活動エネルギーを生み出しつつ、古い細胞や毒素をスムーズに排出するのを手伝います。
生大根ダイエットでは、基本的に大根を食事と一緒に摂ります。
食事で摂った分の栄養やカロリーを効率よくエネルギーとして代謝し、痩せやすい体質に変えてくれるというわけです。
③水分でお腹が膨れる
大根は水分がたっぷり含まれていますよね。
すりおろすした状態だと尚さら、水気をたっぷり含んでいます。
この水分ごと食べていると、ちょっとお腹が膨れた状態で食事をスタートさせられます。
大根でお腹を膨らませれば満腹感を早く得られ、食べ過ぎの防止に繋がります。
腹持ちの良い食材を使った置き換えダイエットがよく提案されていますが、置き換えが苦痛に感じる人は、生大根を毎食つけて食事量を少し減らしてみてはいかがでしょうか?
自分に無理なく食事量を減らす手段として大根はおすすめです。
④血糖値の上昇が緩やかになる
大根は野菜の一種です。
つまり食物繊維がたっぷり含まれているということです。
食物繊維には腸内環境を整えたり、便のかさを増して快便を促す効果がありますよね。
しかしそれだけではありません。
食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑制し、食べた分が脂肪に変わるのを防いでくれます。
よく「野菜から食べると太りにくい」と言われるのは、血糖値の急上昇で糖分が脂肪に変わるのを防ぎ、血糖値の急変化による食欲の増進を防ぐから。
大根は水溶性の食物繊維をたっぷり含んでいます。これを毎食時に食べることで、太る要因を打ち消すことができるのです。
⑤抗酸化作用で血液サラサラ
生大根で得られるイソチオシアネートは、抗酸化作用を持つ成分として知られています。抗酸化作用は、身体の細胞を酸化させ傷つける「活性酸素」を除去する作用のこと。
抗酸化作用が働くと血液がサラサラになり、血行が良くなって体温が上がり、免疫力がUPします。
体温が上がるということは基礎代謝が上がるということ。免疫がUPすれば体力も長続きして、いろんなエクササイズに励んでダイエットがしやすくなります。
血液がサラサラになれば肥満をはじめとする生活習慣病の予防になるのも、生大根ならではの特徴です。
・大根ダイエットのやり方
①そのまま食べる
大根は酵素が脆く、煮る焼く炒める等で繊維が壊れてしまい、せっかくの効果も期待できなくなります。
いろいろな調理法で食べることができ、便利な食材なのですが、火を通すことでよい成分がなくなることを知っておきましょう。
そのまま食べるという方法は、下ろしにする方法、サラダスティック、お刺身の横についているツマにするなど、生でもいろいろな食べかたができます。
スライスをしてサラダにしても楽しめるので、火を使わない大根料理を日々の食卓で試してみましょう。
②大根は1日300gまで
ダイエットをしている人は、大根一日300gを目安に食べることを心がけましょう。
食前・食中に生の大根を300g食べる事が大切です。
ダイエットをしっかりと意識している人は食前に食べるようにしましょう。
300gを一度にではなく、一日で300gなので、無理せずにゆっくりと噛んで食べることを意識しましょう。
大根の汁を捨ててしまう人が多いのですが、汁も大根の成分が含まれているので、大根おろしにする場合は汁も一緒に食べるように心がけましょう。
③大根おろしで食べる
生で食べる場合は、大根おろしにするという人は多いです。
作り置きにするのではなく、食べる直前におろすことがポイントで、イソチシアネートを効率よく摂り入れることができます。
食べる直前におろすことで、大根の栄養効果をしっかり摂取でき効率よくダイエット効果が引き出されていきます。
食べる直前は面倒なので、作り置きしてしまいがちですが、大根のよい成分を無駄なく摂り入れるためにも作り置きではなく、食べる直前におろすようにしましょう。
注意点

・胃に負担がかからない様に摂取量を守る
大根は食べすぎると胃に負担がかかり、下痢などの原因になるので一日の摂取量は300gまでにとどめておきましょう。
また、一食でまとめて大根を食べようと思わないことです。一度の食事で食べようとすると、胃に負担をかけることになるため、体調を崩してしまう原因となります。
食べれば食べるほど体によく、ダイエットを効率よく進められるわけではありません。
適量を食べることでダイエット効果を引き出すことができるため、くれぐれも食べ過ぎや1度に食べ過ぎることがないようにしましょう。
・食べる直前に大根はおろすこと
大根はカットすることにより酸化され酵素が壊れてしまいます。
出来るだけ新鮮でカットされていない大根を使うことがポイントとなります。
また、毎食時おろす事で酸化を防ぎ効果が得られるため、おろしにする場合は面倒でも食べる直前が効果的です。
サラダにする場合でも、できる限り食べる直前にカットをして食べるようにしましょう。
時間をおいてしまうと大根のよい成分が壊れてしまうため、食べても効果が得られません。
効率よく摂取するためにも、時間をおかずに食べるようにしましょう。
・大根だけ食べない
痩せやすい効果がある大根ですが、栄養価としてはあまり優れておらず、ダイエット中に栄養不足で倒れる人もいます。
大根だけではなく、いろいろな食材と一緒に食べるように心がけましょう。
カロリーオーバーしなければよいので、大根と一緒にお肉も食べてよいです。
摂取カロリーに注意しながら、栄養のバランスも考えて健康的に痩せられるようにメニューを作るとよいでしょう。
計画的に痩せるためにも、プログラムを立てて楽しく取り組むことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は大根ダイエットの効果とやり方について紹介してきました。
大根のダイエット効果を最大限発揮させるなら、食前か食事の最初に食べるのをオススメします。
大根に含まれる食物繊維が持つ満腹感を上げる効果と脂質・糖質の吸収を抑制する効果があります。
糖質が多いごはんや脂質の多い肉といったメニューを食べる前に大根を食べることで、太る原因となる糖質・脂質の吸収を抑制できる上、満腹感を先に感じることで食べすぎを抑制できます
それでは、健康に気を付けてダイエットをしていきましょう!
