【モナリザ症候群】という言葉を聞いたことがありますか?
最近良く耳にする言葉で、「ダイエットをしているのに痩せない」人を表しています。
今回はモナリザ症候群について紹介します!
・痩せない原因!?モナリザ症候群とは?
モナリザ症候群について
これはアメリカの教授が考えたもので、Most Obesity Known Are Low In Sympathetic Activityの頭文字を取り、モナリザと読んでいます。
日本語に訳すと「ほとんどの肥満の原因は、交感神経の働きの低下にある」という意味です。
つまり、モナリザ症候群とは、交感神経の働きが衰えることで代謝機能が低下し、痩せにくい、肥満を引き起こしやすい状態になることを指しています。
・モナリザ症候群になる理由は?
交感神経の役割を知れば、改善できますよね。
それぞれの役割を見ていきましょう!
交感神経は自律神経のひとつです。
自律神経は、身体の健康な状態を保つためにさまざまな機能をコントロールしている神経で、交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経:活動時、緊張時に働く、活動に対してアクセルの役割
副交感神経:休息時、リラックス時に働く、活動に対してブレーキの役割
規則正しい生活をしていると、日中活動しているときには交感神経が優位になり、活動しやすい状態を保ちます。
一方、夜間は副交感神経が優位になり、疲労やダメージを修復しています。
そして、正反対の働きをするこれらの神経は、あたかもシーソーのごとくバランスを取りながら私たちの健康を維持しているのです。
交感神経と副交感神経について、詳しく見ていきましょう!
交感神経について
副交感神経とともに自律神経系を構成する末梢神経です。
内臓諸器官に分布し,意志とは関係なしに,副交感神経に拮抗して内臓の働きをコントロールしています。
交感神経はほとんどすべての血管を収縮させて血圧を上昇させる。
また副腎髄質でアドレナリンの分泌を促します。
全身的にみれば,瞳孔を散大し,心臓血管系を促進し,消化器系や泌尿器系を抑制して,身体活動に都合のよい状態をつくる。
このため俗に「昼の神経」などと呼ばれることもあります。
参考:交感神経https://kotobank.jp/word/%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C-61668
副交感神経について
交感神経とともに自律神経系を構成する末梢神経で,脳から出るものと脊髄の仙髄から出るものとがある。
上からみていくと,中脳を出た副交感神経は,脳神経である動眼神経を通って眼に達する。
延髄を出たものの一部は顔面神経と舌咽神経に入って涙腺と唾液腺に分布する。
延髄から出る最大の副交感神経は迷走神経と名づけられている。
「迷走」はラテン語の vagus,英語の wanderingで,「さまよい歩く」という意味であり,その名のとおり広く内臓諸器官に分布している。
まず頸の両側を下って胸部に入り食道,心臓,気管支,肺に分布する。さらに食道に沿って腹部に出て,胃,肝臓,膵臓,腎臓,脾臓,小腸,大腸に分布している。
仙髄から出たものは,直腸,膀胱,生殖器に分布する。
多くの臓器に対して交感神経とともに二重支配し,機能的にも拮抗作用を示す。
副交感神経の活動により,瞳孔は縮小し,心臓は抑制され,消化器系,泌尿器系は促進される。
こうして身体の機能回復に適した状態がつくられる。
参考:副交感神経https://kotobank.jp/word/%E5%89%AF%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C-123947
このような生活を送っている方は要注意!

・昼夜逆転の生活
朝目覚めて日光を浴びることが、脳からの信号のスイッチとなり交感神経が優位になります。
昼夜逆転の生活をしていて日中に日光を浴びないと、交感神経は優位にならず機能が低下してしまいます。
・朝ごはんを食べない
朝ごはんを食べて腸を刺激することも交感神経を優位にするスイッチとなります。
とくに糖質(ご飯・パン・麺・果物など)とたんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など)が重要です。
時間がない、手間がかけられないというときでも、糖質とたんぱく質を補うようにしましょう。
卵かけご飯やバナナヨーグルトなどは手軽でおすすめです。
・食事と食事の間が長く空く
次の食事までの時間が長いと、体内リズムの時間が乱れます。
日中の活動時は交感神経が、夜間は副交感神経が優位になる、という生活リズムも崩れてしまいます。
欠食はしないようにして、どうしても夜が遅くなるときには、夕方に軽い間食を摂り、遅い時間の夕食を軽めにしましょう。
このほかに、睡眠不足や過度なストレスも自律神経の働きを乱す原因となり、結果的に交感神経の働きを低下させる可能性があります。
・モナリザ症候群の改善策!
朝、昼は交感神経の活動を活発にする
朝目覚めて日光を浴びることで、脳からの信号のスイッチとなり交感神経が優位になります。
また、交感神経を活発にするためには、昼間少しでも多く体を動かすことが大事です。
例えば、このようなことをしてみましょう!
①少しの距離であればバスに乗らずに歩く
②エレベーターを使わずに階段を使う
このような日頃のちょっとした積み重ねが交感神経改善には大切ということです!
夜は副交感神経を活発する
夜は、副交感神経を活発にしたいです。
自然と眠くなるように、ゆっくり入浴することが効果的です。
夜激しい運動をすると目が冴えてしまって、眠れなくなってしまいます。
また、スマホを使うのも眠る直前は控えないと眠れなくなってしまいます。
まとめ
いかがでしょうか。
結局のところ、規則正しい生活をすれば改善されるということです。
バランスの取れた食事、適度な運動、適切な睡眠が挙げられますね。
忙しい毎日を送っているなかでも、生活リズムを整えることを意識して実践していると、太りにくい身体作りにつながります。
