ダイエット基礎知識

猫背を治せばダイエットできる!?

日常生活の中で、自分の立ち振る舞いや姿勢を見たことはありますか?

ふと、電車やビルの窓に映る自分。背筋はピンっと伸びて、生き生きしていますか?

今日のテーマは猫背です。

誰でも陥りやすい姿勢だからこそ、身近に感じられるはずです。

猫背というだけで、体の変化にはもちろん見た目の印象にも気持ちの面にも関係します。

猫背がもたらす様々な影響を把握して心も体も美しくなりましょう。

猫背の原因

分かりやすく言うと、”背筋の衰え”です。

そこにはいくつもの要因が合わさっているのですが、日常的にスマホやPCを操作したり、料理や字を書く時など思い返せば前かがみになる姿勢ばかりです。

この時間が長ければ長いほど、私たちの背中の筋肉はほとんど使われなくなります。

常に背筋を伸ばして清く美しくいられる人はどれくらいいるでしょうか?

ほとんどの人が、30分も経たないうちに少しずつ背中は丸まり、骨盤を傾けて背もたれに寄りかかる姿勢に入ると思います。

これが、楽な姿勢だからです。

どこも頑張らずに、長い時間キープできる姿勢だからです。

しかし、この楽な姿勢が悪い姿勢なのです。

背筋によって保たれていた上半身は、楽な姿勢にシフトする中で力を手放すので肩は内側に入り、お腹周りも緩んでいきます。

特別難しいことをしなくても、私たちの体は素直に丸まっていくのです。

猫背がもたらす影響

骨盤が歪む

本来正しい位置にあるはずの背骨が丸まり、それに伴い大きな筋肉も使われないとなると骨盤にも負担がかかります。

一般的に見られるのは、骨盤が後傾してお腹を隠すように背中が丸まっている状態です。

電車やデスクに座るときも、浅く座って背もたれに体を預けようとすると猫背になります。

また猫背を治そうと、骨盤が前傾している反り腰状態にして姿勢を良く見せようとする場合もあります。

一見、美しい見た目かもしれませんが、肩は内巻き・頭は前重心で体に負担がかかっていることも多いのです。

どちらにせよ、体の血液の循環が悪くなりむくみにも繋がります。

周辺の筋肉や背骨の疲労にも繋がります。

太りやすい

猫背になると、背中の力が使われずに覆いかぶさるような形になります。

すると、体の前側はナマケモノ状態です。

お腹の筋肉が緩み、ぽっこり出てきます。

それが普通になると、知らず知らずのうちにお腹周りには脂肪が蓄えられていくのです。

骨盤の位置もズレているので、内臓の位置も下がり余計にお腹周りの引き締め感がなくなっていきます。

最近、運動も食事も気をつけているのにお腹周りの脂肪が減らない方は、日頃の姿勢に注目してみてくださいね。

肩こりや首の疲れ

肩が内巻きになり、顔も顎も前に出た状態になります。

すると、背中や肩周りに関わる筋肉が日々の積み重ねで硬くなり、凝りを引き起こします。

凝りは、使いすぎも理由の1つですが、同じ姿勢でキープしている時間が長くても起こります。

1時間に1回など、時間を決めて、肩甲骨周りや首を回すなどして、巡りをよくしていきましょう。

呼吸が浅くなる

胸が閉じられるので、呼吸が浅く早くなります。

吸う息と吐く息をゆっくり深く繋げて、初めて体も心も安定します。

すると、体内の血液やエネルギーの循環も良くなり、筋肉や関節、骨にまで栄養を届けることにも繋がります。

胸が閉じた状態は、私たちの気持ちも下向きにします。

気持ちが乗らない・仕事でぼーっとする・考え事に時間を費やしている・・・そんな時は、思いっきり伸びをして少し後ろに傾けてみてください。

腰から反るのではなく、鎖骨を横に開いてスペースを作るイメージを持ちましょう。

簡単エクササイズ

猫背なだけで、体や心がマイナス方向へ進むなら少しずつでもいいので良い姿勢をキープすることを当たり前にしていきましょう。

簡単なので、夜寝る前やお風呂の前、仕事中もできるかもしれません。

1座ってできるエクササイズ

あぐらの姿勢になって、両手を膝の上にそれぞれ置きます。

吸う息で胸を前方に突き出すようにして骨盤前傾、背中に大きな溝を作ります。

吐く息では、背中を丸くしながら骨盤後傾、後ろの人に肩甲骨の間を見せるようにします。

これを、呼吸に合わせて繰り返します。

早く行う必要はないのでゆっくり確実に、前側と後ろ側が開いていくのを味わいましょう。

2 タオルを使うエクササイズ

バスタオルかブランケットを用意します。

半分くらいにたたんだら、それを筒状になるように丸めます。(この筒の太さは、ご自身の状態に合わせて変えてください)

仰向けになって両膝を立てたら、トップバストの真下に来るように筒状のバスタオルかブランケットを背中側に入れます。

膝は立てていても良し、伸ばしても良し。

両手は体側に置くか万歳をして、呼吸を繰り返すたびに胸が広がっていくのを感じましょう。

 

腰が反ってしまいきつければ、筒の太さを変えるか両膝を立てて調節します。

簡単な動きですが、ほんの少し体に意識を向けるだけで、変わります。

それくらい人間の体は、繊細なのです。

筋肉を鍛えることも必要ですが、まずは癖となって硬くなっていたり縮こまっているところを広く解放するところから始めましょう。

まとめ

女性は特に、姿勢が悪いだけで太ってみられることもあるのが現実です。

顎のライン、背中、お腹、下半身・・・体は全て繋がっているからこそ猫背なだけでそれらの箇所は本来の力を発揮できなくなっています。

骨盤や下半身を安定させて、骨盤から上半身が空に伸びていくような感覚。

そして、お腹の奥底の筋肉や背骨に沿っている筋肉を最大限使いながら、美しい自分になりましょう。

自分の癖を知って、根本から変えていきましょう。

運動や食事だけではなく、ライフスタイルこそ恰好のダイエット道場です。