突然ですが、あなたの股関節が硬いと思ったことはありますか?
どれくらい動くのか気にかけたことはありますか?
日常生活での自分の様子を思い浮かべてみてください。
最近、歩いていてつまづきやすくなったと感じる方。
歩幅が狭くなって歩くのが遅くなったような気がする方。
鼠蹊部(そけいぶ)がつったり、違和感を覚えるようになった方。
当てはまる方は、運動不足や姿勢の悪さ、加齢によって股関節付近の筋肉がスムーズに働かず、股関節が硬くなっている証拠です。
股関節は、歩く、走る、立つ、座る、階段を昇り降りするなど、私たちの生活には欠かせない動作に密接に関わっています。
身体を支え、時にクッションのような役割をも果たします。どんなに健康な人でも、使わなければ衰えてしまい、体の機能は下がるばかりです。
快適な日々を過ごすためにも、今ここでチェックし、早速やってみましょう!
股関節周辺の仕組み

股関節は、骨盤の下部のくぼみに大腿骨頭と呼ばれる球状の部分がピタッと収まる形で構成されています。
お尻の方に近い場所にあると考えるといいかもしれません。
この球状の部分のおかげでほぼ自由に動かすことができ、さらに周りの筋肉が関わることで脚を前後左右に動かしたり、日常生活の動作を行うことができています。
股関節が硬くなる原因

誰にでも起こり得る最大の原因は、座っている時間が長くて脚を動かす機会が少ないことにあります。
股関節を曲げたり伸ばしたりする動きが減るだけで、周辺の筋力も弱まります。
あなたの持っている自転車を想像してみてください。
どんなに機能が優れていても使わなければ、劣化するばかりです。
気づいたら錆びていたり、タイヤはパンクしてしまいますよね。
私たちの体にも同じことが言えます。
股関節の状態がもたらすこと

股関節は体のほぼ中心に位置し、上半身と下半身を繋ぐ重要な関節です。
そもそも、硬いと何が起こるのでしょうか。
・股関節が硬いと・・・
①足のむくみ(下半身の血液の流れが滞る)
②可動域が狭いので、使う筋力も限られ痩せにくい
③怪我をしやすい状態に陥る
④疲れやすく歩くのが億劫になる
⑤全体的に姿勢が悪くなる
皆さんがイメージする通り、股関節が硬い(周辺の筋肉含む)と使われる部分が柔らかい人よりも少ないのです。
そのため、同じところや使いやすいところばかり動いてしまい、むくみや歪みに繋がっていきます。
その結果、見た目に表れたり、怪我をしたり、疲れるから歩くのをやめるという悪循環が生まれてしまうのです。
・股関節が柔らかいと・・・
①姿勢が美しくなる
②お尻を始め、下半身が引き締まる
③歩きやすい・走りやすいなど日常生活が楽になる
④むくみ解消
⑤膝や腰痛持ちの方は、痛みが軽減する可能性有り
難しいことをせずに、これだけ体が変わる要素があるならストレッチするのも悪くないですよね。
さあ、皆さんのやる気が出てきたところで、ストレッチ方法をご紹介します。
準備はいいですか?
股関節ストレッチのやり方

簡単ストレッチ①
体育座りをしたら、両手を後ろにつき足幅を広めにセットします。
そこから、右の膝を内側に入れて床に向けておろします。
この時右膝が床につかなくてもいいので、右のお尻を床に戻そうとしていきます。
でも、右膝は床に下ろそうとしてそのせめぎ合いを感じます。左脚も同様に。
慣れてきたら、若干速いスピードで行います。
簡単ストレッチ②
仰向けになります。
両膝を胸に近づけて抱えたら、股関節周りがぎゅーっと縮むのを感じましょう。
そのあと、足裏同士を合わせます。(膝がそれぞれ外に向いている状態)
足先をキャッチするか、足首をキャッチしたら自分の恥骨に向かって引き寄せます。
これも、痛みを伴う場合は、無理せずできるところまでにしましょう。
お尻が空に向かって持ち上がりすぎないところで、足を引き寄せるのがポイントです。
簡単ストレッチ③
両足を伸ばして、長座の姿勢になります。きついですが、背中はなるべくまっすぐです。
両腕はクロスして胸の前に起きましょう。
そのまま、お尻で前方へ10歩進みます。
体が左右に揺れすぎないように、股関節を前に押し出していくイメージです。
次は、後方へ10歩戻ります。股関節を後ろの壁に引き込むように動きましょう。
股関節周りだけでなく、お腹周りにも効きます。
人間誰でも、慣れないことや新しいことにチャレンジする時、うまくできなかったり違和感を感じたりします。
でも、それは変わっていく中で当然のことです。
3歩進んで2歩下がっても、微々たる変化を楽しみながら股関節周りを育てていきましょう。
注意点

股関節はデリケートです。
周辺の筋肉も関わっているので、力づくや勢いで動かさずに、ゆっくりと行いましょう。
朝は体内の水分が少なく全体的に硬くなっているので、お風呂で温まった後や夜寝る前のリラックスしているときがオススメです。
まとめ
柔軟性がアップすれば、今それぞれに抱えているダイエットの悩みも解決するかもしれません。
股関節単体で解釈するのではなく、このストレッチを行えばこんなにいいことが待っていると具体的なイメージを持って取り組んでみましょう。
可動域を広げて、今まで使い切れていなかった関節や筋肉を動かして、風通しのよい身体になっていきたいですね。
それでは、健康に気を付けてダイエットをしていきましょう!
